ある日の休日、夕方にスーパーに買い物に行こうと思い、車に乗り込んだ。いつもの無意識に行う行動が始まる。
まずは乗った後ドアを閉めて右手でハンドルを持ちブレーキを踏む。そしてエンジンスイッチを押してギアをドライブに入れる。
左手もハンドルをにぎり、左右を確認してブレーキから足を離してアクセルを踏み道にでた。左にハンドルを切り左手を離した瞬間、ポロッと何かが落ちた。
私は、ん?何か付いてたのかな?車で何かたべたっけ?手に着いてたのか?色々な考えが頭を巡っていた。そのうち、「臭!」と言ってしまうほどにあの特徴的な臭いが車内に充満してきた。
「カメムシかっ!」正体がわかった時には既に遅し。じゃあ待てよ?あのポロって落ちた瞬間、太ももの上に何か落ちた感覚があったけど、まさかのカメムシか。やばい、カメムシを外に一刻も早く出さなくては!私はすぐに車を道の端に止めて太ももを確認した。
緑のあのカメムシを想像してたら、意外にも見た目はてんとう虫の様な小さい薄黄色のかわいい虫だった。私は手で捕まえて窓から外へ逃がして、ほっとしたのも束の間、触ったせいか、また臭いがしてきて手を嗅いだら案の定、臭くてまた「臭!」と叫んでしまった。
今年はカメムシが多いって聞いたけど、車にいつの間にか入ってるくらいだから、多いを身をもって体験したのでした。